入門講習と適性について

 現在、順次面接後、入門講習の日程を決めている。

 予想よりも参加者が多いので、もし希望されているなら早めの申し込みをお願いしたい。

 安全確保のため十分に手が回る人数にしているので、人数超過の際は今回の募集期間には申し込みが受け付けられないこともありうる。

 もちろん入門講習に参加しても入会しなければならない、というわけではない。

 また、こちらからも受入ができかねる場合もある。お断りする際、基本的に理由はお伝えしていない。希望者には他の会を紹介している。

 ただし、山岳会はあくまでもボランティア組織であり、必ず活動が確約されているわけではないし、参加者の希望の日時に山行を組めるわけでもなく、リーダーの計画に合わせてもらうのが基本である。自分の都合に合わせてほしい、という場合はガイド利用をお勧めする。

 

 さらに、適性上ロープを使用する登山には合わないという場合もガイド利用をお勧めする。

 適性とは・・・自分のことをよく理解していない、つまり主観と客観の解離が甚だしい人にはバリエーションの適性があまりない。

 あなたはなにか失敗したとき、どのような対応をするだろうか。例えば20万円を封筒に用意しておいてほしい、と頼まれたのに、2万円しか封筒に入れなかった場合、つまり1万円札20枚と千円札20枚を間違えていた場合、その事実が発覚した時点で、あなたはどのような対応をするだろうか。あるいは、いつも使っている金庫の開け方を尋ねられて、まったく別の暗証番号や開け方を伝えてしまい、相手がとても苦労したときなど、「あなたが教えてくれたことは間違っていましたよ」とその事実を指摘された時にどのような反応をするだろうか。

 1. ひたすら謝りつつ、なぜ間違えたのか、自分の心理状態を思い出そうとする

 2. 「千円札を10枚でまとめていたから、そのつもりで間違えた」など、意味不明の言い訳をする

 3. 固まる

すでにお分かりのように、1→3→2の順で危険な活動を遂行するための適性がなくなる。

 2の対応をする人は自分の知性が健全に機能していないということを「切り札」にしている人である。政治家なんかに多い。どこかの国の首相とか副総理などをみているとこのタイプだとわかる。まともなヤマヤなら、あの人たちとロープを組みたいとは誰も思わない。なにか失敗をした際に、故意でなくても「でも」「だって」という人は議員候補にはなれても、ロープを使用したバリエーション登山には決定的に向いていない。ロープを使用しているときに失敗したらアウトなので、失敗する時点で適性が疑われてしまうのだが、日常生活では失敗もありうる。だから、その失敗の際にどのようなマインドセットで向かい合えるかが重要になる。知性が健全に機能していない人(身も蓋もない言い方をすれば、単なるバカ、と世間では呼ばれている)は、自分の失敗を「でも」「だって」という言い訳でなんとかしようとする。この時点で主観と客観はずれている。それがわかっていないのは本人だけである。

 また情報を自ら得ようと努力しない人も適性に欠けている。すこし調べればわかることを人に聞いて解決しようとする傾向のある人はバリエーションで自らの行動を決めなければならない時に間違った選択をしてしまいがちだ。これも知性が健全に機能していない例となる。

 こうした適性は普段行動をともにしていれば嫌でも見えてきてしまうものなので、うまく誤魔化せないということを理解しておいた方がいい。

Lenzer Rot Hornのハイキング
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