遭難事故のニュース

 また残念な事故が起きてしまった。

 詳細はわからないが、かねてから指摘していたように、「ネットの知り合い」や「ジム仲間」、「ちょっとした知り合い」というレベルで岩登りや沢登りのように危険な活動に出かけてしまうのは危険を通り越して自殺行為である。

 いうまでもなく沢登りはバリエーション中のバリエーションである。

 少しくらいの遡行経験があるからといって、おいそれと初心者を誘って踏み出せる活動ではない。

 いくら仲間同士なので自己責任とはいえ、自分で判断のできない素人をこの天候の荒れた沢に誘うなど正気の沙汰とは思えない。

 リーダー責任が問われるケースではないだろうか。 

 参加する側もリーダーの経験やトラブル対応力、危機管理能力をよく確認すべきである。

 しかし、素人の場合、その見極めがつかず、21歳の大学生には34歳の社会人はとても大人で頼れるように見えて、この人ならついていっても大丈夫だと誤解してしまっても無理はない。自然相手の活動を甘く見過ぎている。もっとも、いい年をした大人でも、地図も読めずコンパスも使えなくても臆面もなく登山に行ってしまうのだから、若者を責められない。

 そんなことにならないように第三者の目が必要であり、そうした客観性を提供できる山岳会が安全登山に有用なのである。とはいえ、客観的な判断を絶対に受け入れようとしない中高年もいるから、山岳会に入っているから安全とは言えないのだが。

 このケースは、まっとうな山岳会なら、決して受理しない計画である。

 沢は天気がよくて経験豊富なメンバーでも危険度が高い。いつも危険と隣り合わせだ。

 ロープワークにしても、沢ではロープを切らなければならない場面も出てくる。

 水という要素が入るので、岩とは違って張りっぱなしというわけにいかない。

 このあたり、その場での判断になるが、相当場数を踏まないと、身につかない。

 いくら場数を踏んでも、考えられない人には判断ができない。

 それが沢登りなのだが・・・

 この女子学生に注意警告できる人はいなかったのだろうか...

 このブログの読者など数が知れているが、目にした方はぜひ心に留めておいていただきたい。

 

◎増水した川に女子大学生不明 助けようとした男性も一時流される  

 長野、岐阜両県で大雨特別警報が出された8日、前橋地方気象台は県内の一部地域に警戒レベル3相当の「大雨・洪水警報」を発表した。水難事故や河川の水位上昇のほか、道路の通行止め、鉄道の運休、停電などの被害が確認された。

 午前9時45分ごろ、中之条町の四万川ダム付近で、アルバイト先の男性3人と沢登りをしていた横浜市の女子大学生(21)が川に流されたと119番通報があった。吾妻署によると、女性は歩いて対岸に渡ろうとしたところ、流されたとみられる。助けようとした同僚の男性(34)も流されたが、自力で川岸にはい上がって無事だった。事故発生時は同町に大雨警報が出ており、水位は大人の腰あたりの高さにまで増水していたという。