神楽ケ峰

念願の山スキーデビューすべく、かぐらスキー場へ。第五ロマンスリフトを降り、本日2番目で、トラックを刻む。
真新しいシールで初めてのスキー歩行を練習しながら、神楽ケ峰を目指す。バックカントリーのゲート番さんには、12時には戻ると伝えておく。時間を限っての行動なので、ピークを踏めるかわからないのだが、ゲレンデとは違う雪を確認しながらピークを目指す。無事ピークを踏み、ハイライトの下山。話に聞いていたが、ほんとうにアッという間だった。和田小屋に飛び込んで、ぬくぬくランチ。そのうちガスが出てきて本日終了。
山スキーもクライミングに負けないくらい事故が多い。あえて例えるなら、山スキーとアルペンの基礎スキーはアルパインとフリーの関係に似ている。
確かに山スキーではキレのある華麗な大回りはしなくていいし、できない場面が多いが、ボーゲンやシュテム、キックターンといった基礎が確実に身についていないと山スキーでは危険の制御ができない。この10年、基礎スキーで徹底的に叩きこまれた基本が本当に生きたのが今回の山スキーデビューであった。
もちろんボーゲンもシュテムも、初心者でも形はできるようになる。しかし、基礎が洗練されていくと、応用の幅が広がるのだ。クライミングも同じ。単にあるグレードを登れるようになるのと、アルパインで絶対に落ちない登りをするのとではまったく質が異なる。
明日はこのガスが晴れて、コブの練習ができると思う。初日に目的達成でき、浮き立つ気持ちで和田小屋のビールを楽しめそうだ。

翌日は天気予報では土曜日よりよくなるとのことだったが、神楽ケ峰には終日雲がかかり、第五ロマンスリフトも閉鎖、風が強く、田代も閉鎖。昨日のうちにピークをゲットしておいてよかった!
 和田小屋泊の特権でファーストトラックを堪能し、コブ練習をしてから下山。新しい楽しみが増えた。