金峰山

 地面に足がつく程度の藪の濃さなのでそれほど苦労しなかった。しかし、い木が多く、その対処は面倒だった。手がかり足がかりに使うと折れてしまい頼りにならないくせに、ウェアが破れるほど強固な枝も紛れていて立木の恩恵が全くない。

 ルーファイにはそれなりに苦労し、基本的にピンクテープと県境界線を頼りに進んでいけば迷うことはないが、八幡山以降はピンクテープがほとんど無いので地形をよく見ていないと無駄に登り返す羽目になる。

稜線を捉えたあたりからは直上するだけなので、一見気持ちよく上がっていけそうだが、一番濃い藪が森林限界付近にあるため楽ではない。下山路も普通の登山道のはずだが、地図に無い作業道が入り乱れており何度か迷い込んだ。しかも、林道に下りる登山道終了地点は崩壊しており今回のルート上の核心となった。