Q: 「小さな会」とのことですが、会員数は何人ですか?

A: 現在7名です。もともと「アルパインクライマーズチーム」というクラブでしたが、先鋭的すぎて(汗)、ひとり消え、ふたり消え(泣)・・・そして誰もーーいなくなってしまうのは困るので、残ったメンバーで2019年10月に山岳会を再編し、再出発しました。

 

Q: 規則はうるさいですか?

A: 当会では規則はなるべく控えたいとは考えていますが、生命をお互いに預ける活動をする以上必ず規則が必要になります。当会では計画書と報告書の提出は義務であり権利でもあると考えています。また、会メンバーではない外部メンバーとの山行もすべて届けてもらっています。ネットでの知り合いや身元不明の方との山行は許可していません。

 

Q:  全員が現役なのですか?

A:  はい、会員は社会人として勤めながら登山を楽しんでいます。中心メンバーは労山の講習会の多くに講師として招聘されており、会の活動との両立が課題です。また、多くの計画で他会との交流があり、クロスオーバーした山行計画も多いため、実際にはメンバーがたくさんいると錯覚(?)するかもしれません。クライミングをする環境のない会に所属している人をお預かりし、ひととおりの技術を講習したりもしています。

  

Q:  会員の年齢は?

A:   60代2名50代2名40代1名30代2名です。

   

Q:  ズバリ会の特徴は?

A:  入会者には詳しく説明していますが、ちょっとだけ紹介すると・・・

 当会では安全を確保する際のアンカーにはトラッドクライミングの技術を取り入れるクライミングを志向しています。トラッドというとクラックと考える方も多いのですが、トラッドクライミングはもう少し広い領域を含んでいます。

 

Q:  選ぶルートに特徴があるのですか?

A:  入会した方には基本的なアルパイン技術を習得してもらっています。初心者の場合すべての技術を習得するまでに最低数年はかかります。そのうえで随時成長具合を見計り、いわゆるクラシックルート中心に計画を立てています。マルチピッチも有名ルートはたいていトレーニングの過程で登ることになります。リーダー部は成長途上の会員とコミュニケーションを密にして、各人の成長具合と力量に合わせたルート選択をしています。会員にも目標とするルート、そのルートで登りたい山があれば一番望ましいので、折にふれ、希望を聞くようにしています。また、リーダー部は毎年一度か二度の海外遠征を組んでおり、その目的のために普段の岩トレ、本チャン計画を立てていますので、それを会員の教育山行に振りかえるという考え方をしています。2020年(と多分2021年)はCOVID-19のため、このルーティーンが継続できないのですが、岩トレ中心に、登れるルート選択をしていきます。

 

Q:  必須個人装備にはどんなものがありますか?

A:     一般的なクライミング装備が必要になります。最低限、ハーネス、シューズ、ヘルメット、チョークバック、60mシングルロープ(マムートInfinity Dryないしは同等レベルの防水処理済ロープ)、マルチの際は8.5mm径50mダブルロープ(マムートの防水処理済タイプあるいは同等レベル)、PAS、環付カラビナ2枚以上、環なしカラビナ2枚以上、60cm細目スリング1本以上、120cm細目スリング120cm1本以上、フリー用クイックドロー5本以上ないしはアルパイン用クイックドロー5本以上などです。これら個人装備及び共同装備を全て背負えるザック(目安として60リットル以上)も必要になりますね。足りないものがあって、新規購入する場合は一度ご相談ください。アルパインに最適な用具をアドバイスします。破断事故が多いため登攀用具はネット販売の中古品の使用は禁止しています。また基本装備以上の器具の購入についてもアドバイスしていますので、慌てて購入する前に一度ご相談ください。

 

Q: どんな人に会員になってほしいですか? 

A:  まずは会費と基金を負担でき、道具や交通費など登山に費やす財政基盤があり、常識ある社会人として自立した登山者になりたい人です。当会では指導・リードできる会員の数が少ないので、むりやり会員数を増やそうとは考えていません。じっくりトレーニングに向き合える方に入会していただき、しっかり自立したアルパインクライマーになっていただきたいです。アルパインクライミングのトレーニングには時間がかかりますので、人間関係を長期に渡って構築できる大人、精神的に成熟している方に入っていただきたいと思います。

 

Q: それでは漠然としすぎているのですが・・・

A:  付け加えるなら、「ヤマヤ」である以前に社会人であることを自覚している人、ですね。当会は社会人山岳会なので、一般常識のない方、住所不定の方や、正規・非正規・職種を問わず「答えられないような職業の方」(そのスジやあっちの関係ではないかと疑われる方)は入会をお断りしています。また、クライミング・バム志向の方には向いていません。

 また、謙虚さも大切です。新しいことに挑戦する場合、すぐに完璧にできるわけではありませんから、まずは謙虚にその事実を受け入れることです。謙虚に指摘を受け入れ、コツコツと努力する人、冷静に自己分析のできる方には是非入会していただきたいですね。

 それから、最初は自分のことだけで手一杯だと思うので全員に要望しているわけではないのですが、自分が習得した技術を後から入会してくる人たちに伝えていこうという気持ちがあれば、とても嬉しいです。

 

Q: ネット山岳会に否定的なんですか?

A: すべてにおいてしっかり自立した登山者同士ならネットの集まりでも、俄かパーティーでもかまわないのですが、相手の技量はどうしたら確認できますか? けっこう、見極めが難しいのでは? 当会では身元不明の方との山行計画は受理していません。

 アルパインクライミングは「考える力」がすべて、といっても過言ではありませんので、「なんの規則もなく安全に自由に楽しく他人に連れて行ってもらいたい」という人には山岳会は一番不向きですね。

 

Q: ネット山岳会は考えてないんで、逆に、こんな人には神楽坂ACは向かない、というのはありますか?

A: 現在は少人数で年齢層も正直言って高めなので、いくら「バリバリやってます」とはいっても、20代30代40代が大半で大勢でワイワイと楽しく騒いだり、大きなイベントをしたり、結婚相手を見つけたり(?)、という目的の方には合わないかもしれませんね。

 妙齢の女性も在籍していますので、下品な下ネタをいう(あるいはその基準がわからないような)方にはたとえ入会しても声がかからなくなります。また、巷の社会人グループにありがちなダブル不倫の隠れ蓑にしようという方にもご遠慮いただきたいですね。

 真面目にじっくり、クライミング技術を高めたい、基礎固めをしたいという方には最適だと思います。

 本当に山が好きで単独でもテント泊や縦走に行っている、でも、一人だとロープを使う登山は無理なので山岳会にたどりついた、という流れが理想なんですが・・・

 クライミングの要素が入る山行では、ハイキングのように一回完結で終わり、半年に2回くらい、というわけにいかないので、ある程度トレーニング参加ができない場合はアルパイン計画に参加できません。基本が身につくまで最低でも月2回はコンスタントにトレーニングに参加できるかどうか、面接の際に確認しています。

 あとは、「急いでいるからすぐに成長させてくれ、技術をすぐに全部教えてくれ」という方には向いていません。技術習得を確認しながら、しっかり安全に登れるようになるためにはある程度の時間が必要です。急いでいる場合は、山岳会ではなく、ぜひガイド講習を受けてください。信頼できる講習会を紹介します。

 山岳会は「ヨソの家」のようなものなので、会ごとに文化が異なります。家庭ごとに教育方針が異なるのと同じことです。他会から移籍される際、その点が理解できない方にも向いていません。

   当会に限らず、「無料で、安全に、自分の都合に合わせて、自分の行きたいところにだけに連れて行ってくれる私にぴったりのガイドみたいなリーダー」のいる山岳会は存在しない、と断言できます。山岳会を無料のガイド講習と勘違いしている方はお断りします。

 また、ご自分の解釈に固執する方や比喩表現が理解できない方も指導が困難です。過去に「〇〇ガイドからこういう場合は80度と言われた、これは70度だからダメだ!」と主張される方に対し、指導に困ってしまったことがあります。70度か80度か、岩場でいちいち分度器で測りますか? たぶん〇〇ガイドさんも測ってないと思います・・・

 それから、「以前別の会で真っ暗闇でエイトノットが結べなければいけないと言われたから、それ以来真っ暗闇でエイトを結ぶ練習をしているのだがこの会ではみんな真っ暗闇でエイトノットが作れるのか」と詰め寄って来た方もおられました(**;)。真っ暗闇でエイトノットを結ばなければいけない時点でそれは遭難ですから、当会では多分エイトノットよりビバークするか110番します・・・おそらく、他会のリーダーさんは「真っ暗闇でも結べるようになるくらい、結び方をたくさん練習してくださいね」という比喩で言われたのであり、本当に真っ暗闇で結べなければダメだというつもりではなかったのでは? (このあたり、苦笑した方はウェルカムです!) ちなみに当会ではノットは暗闇ではなく明るいところで目で見て確認してもらっています・・・また、ブーリンは現在当会では推奨していません。

 

Q: なぜ初心者の入会に年齢制限があるのですか? 私は体力があるので例外扱いしてもらいたいのですが。

A: アルパインクライミングはとても魅力的なのですが、かなり危険な活動です。危険を制御するためにさまざまな技術を覚えなければなりませんし、実地には臨機応変に基本を変更して対応しなければならない場面も多く出てきます。年齢が高い場合、アルパインのように危険を制御する技術に初めて接し、さらに習熟して経験を積むには、必要な時間の観点からも、一般的に言って指導が困難になります。アルパインには体力だけでなく、経験と技術、さらにはクリアな頭脳が必要です。地図が読めず地形空間が理解できなかったり、時系列が認識できない場合は認知症の可能性もありますから、山岳会でのアルパインは危険度が高くなります。ハッピーリタイアされた方や50代以上の方が体力があるのでアルパインを始めたい、という場合は、山岳会ではなくガイド講習をお勧めします。ガイドクライミングをお勧めすると「バカにされた」と感じる方もおられるようですが、やはり安全にクライミングを楽しむなら、ガイドプランはとても有益だと思います。もちろん長年アルパインを続けてこられた方は60代70代でも山岳会でバリバリ登っておられますが、その場合は長い経験と知識に基づくものなので、初心者と同列に考えることはできないのです。十分な経験のある方には入会時の年齢制限はありません。

 

Q: クライミンググレードはどのくらい必要ですか? ショートルートでのトレーニングが多いのはなぜですか?

A: アルパインクライミングではそれほどの高難度を登れなくても登れるルートはかなりあります。ただし、3級4級と云われているルートはアメリカングレードでいうと5.5から5.8に届かないくらいですが、リードは「絶対に落ちてはいけない」グレードです。5.8を絶対に落ちずに登るには、5.8が登れるだけでは足りません。またルートや地域によってはグレーディングにバラツキが見られます。日本のクラシックルートを落ちずに登るには、最低でも5.10DまでならOSと言わなくてもRPできるくらいの力量が必要です。フォローならもう少し登れなくてもついていけますが、登攀スピードが遅くては話になりません。やはり5.10A程度をトップロープでも迷いなくノーテンで登れるくらいのクライミンググレードは最低限必要です。もちろん、ルートに5.9が出てくるなら、もう少し登れなければなりません。10Aというのは特にクライミングを練習しなくても、普通の人なら初見でも登れるグレードです。それ以上になるとトレーニングが必要になってきます。もしジムや岩場で5.9をトップロープで登れないとしたら・・・相当トレーニングが必要です。入会時にこうしたグレードが登れなくても、トレーニング山行に参加して登れるグレードを高める努力は必要です。仕事などでトレーニングの時間が取れない、ショートルート山行への参加ができないのであれば、長い時間がかかることを覚悟するか、ガイド利用を考えましょう。もちろん登れるなら登れるほどいいのですが、安全を確保するには「登れる」から安全とは限らないのがアルパインクライミングです。5.12台を登る人でも5.8のルートで滑落してヘリを呼ぶ事故のケースは毎年何件か起きています。入会時点でクライミング力が足りない初心者の方はまず、10Aならどの壁のどのルートでもリードでRPできるように努力しましょう。

 

Q: Is this mountaineering club only for Japanese-speaking people?

A: We can communicate in English and we are open for people of foreign nationality; however, if you are in Japan and hope to climb in crags in Japan, we appreciate your efforts in communicating in Japanese.  Of course, we support you in any ways we can!  And JWAF Benevolent Fund system is superb if you are an alpine climber and need a helpful rescue fund.  Please join us.

 

Q: 喫煙者なのですが、入会できますか?

A: 喫煙者の方の入会はご遠慮いただいております。

 

Q: ペットを連れて計画に参加できますか?

A: ペット同行の参加は基本的にご遠慮いただいております。岩場のみならず一般登山道でも犬種によっては登山や山道に向かないケースもあり、動物虐待になりかねないこともあります。もちろん救助犬など特殊なケースは除きます。

 

Q: 神楽坂近辺ではなく遠方に住んでいるのですが?

A: クライミングのための岩場は東京近郊にも点在していますが、週末は特に混雑するなど、良い条件とはいえません。そのため、当会ではトレーニングでは、夏(4月半〜11月初旬)は小川山・瑞牆山周辺、冬(11月中旬〜4月上旬)は城ヶ崎・城山・湯河原などに出かけます。沢登り、冬季登攀やアイスクライミング計画では他の地域にも足を伸ばすことがあります。北杜市に山荘を所有しているので、夏季はクライミングに専念できます。車で移動しますので、その通過地点であれば多少は問題ないのですが、そうでない場合は調整させてください。できれば都内ないしは神楽坂や飯田橋近辺にお住まいか勤務先がありますと、集会にも便利ですし、将来的には地元の山岳会としての活動にもつなげられたら、と考えています。なお、現在のところ、自家用車の稼働は2台なので、今後入会される方はレンタカーを含めご自分で車を出していただくことになります。(COVID-19以後、乗り合わせに制限がかかっていることもご留意ください。)一部のハイキングクラブのように自力移動が困難な会員のための利便を図ることはしていません。

 

Q: 他会との掛け持ち(二重在籍)はOKですか?

A: 基本的に相互に認め合える関係、労山加盟の会であれば、OKです。確認をお願いしますね。ただし、他会での活動であっても、すべての山行について計画書と報告書の提出をお願いしています。(報告書の意義については別途説明します。) バリエーションの計画でリーダーが他会の方の場合、またはガイドによる山行の場合、ルートに関してコンセンサスを得るために連絡させていただくことがありますので、その旨了解をとっておいてください。また、別途説明する労山の遭難対策基金は登山者に大変有利な制度ですので、基金のためだけに山岳会に所属するメリットがあると考える方もいるくらいです。

 

Q: そうするとこの会に専念することになりませんか?

A: 最近の一般的な勤め人にそれほど休日があるわけではありませんからね・・・よほど休みがあってバリバリ登っていないと掛け持ちは難しいのが現実ではないでしょうか。当会ではベテランであっても、基本技術を伝達あるいは確認するトレーニング山行に参加せず、本チャン計画だけ参加するというケースは基本的に認めていません。

 

Q: わかりました、では、さっそく入会をお願いします!

A:  まあ、焦らないで・・・まず、メールしてみてください。メールでやり取りをしてから面接を設定しますので、顔を合わせてから最適な計画に参加してみてください。基金や他の保険に未加入だったり、準備が必要になるケースもありますので、早めに(最低でも1週間くらい前までに)メールで連絡して面接を受けてください。実際に一緒にハイキングに行ったりカベを登ったりしてみましょう。では、ご連絡お待ちしています!